さかいペットクリニック

予防医療

preventive medicine

人でいう予防医療とは、病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作る。 病気を予防し、健康を維持するという考え方に基づいています。

つまり動物に置き換えた場合、動物たちの体調が悪くなってから初めて病院に行き、病気であると診断されてから治療を始めるのではなく、予防接種や健康診断、疾病の再発防止など、健康と思われる状況でも積極的に病院に来ていただき、予防医療にかかわっていただくことが重要であると考えています。

現在の動物たちの状態と将来起こりうる健康上の問題を知り、それを解決しようと行動することで、愛する家族と過ごすかけがえのない時間をより豊かにできることが期待されます。

混合ワクチンとは?

感染すると命に関わる可能性のある感染症や、人獣共通感染症といって人と動物のいずれもが感染する可能性のある感染症を複数予防できるワクチンです。

ワクチンを打つことにより、身体の中に免疫力がつき、それらの病気にかかりにくくなるまたはもし感染しても軽度な症状で済むことが期待できます。

一度感染してしまうと治療が非常に難しいため、ワクチンによる予防が非常に重要になります。

混合ワクチンで予防できる感染症は?

犬の場合

  • 犬ジステンパー
  • 犬アデノウイルス2型感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬パラインフルエンザ
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬コロナウイルス感染症
  • 犬レプトスピラ病

猫の場合

  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 猫カリシウイルス感染症候群
  • 猫汎白血球減少症
  • クラミジア感染症
  • 猫白血病ウイルス感染症

ワクチン接種時の注意事項は?

  • ワクチンを受ける際は可能な限り午前中にお連れください。
  • ● 接種当日は様子をよく観察してください。
  • ● 接種後2~3日は安静につとめ、1週間程度は激しい運動や全身のシャンプーなどは避けてください。
  • ● まれにワクチン接種後にアレルギー反応をしめすことがあります。
    • ①アナフィラキシーショック:接種後30分以内に急激に血圧が低下し、ぐったりしてしまう。時として吐き気を伴います。
    • ②接種後数時間して、顔の腫れ・体のかゆみ・接種部位の痛み、その他元気・食欲の低下、発熱など

    万が一、上記のような症状がみられましたら、072-232-2878までご連絡ください。

フィラリア症とは?

別名を犬糸状虫という心臓~肺動脈に寄生する寄生虫で、蚊に媒介されることで感染します。

犬糸状虫はその名のとおり、犬への感染が圧倒的に多いのですが、猫もフィラリアにかかります。

フィラリア症の症状としては、元気・食欲の消失、咳、呼吸困難、貧血、腹部膨満、血尿などで、症状が進行すると最終的には多臓器不全に陥り、死に至ります。

フィラリア症はきちんと予防薬を投与すれば100%防ぐことが出来る病気です。

フィラリア症に対する理解を深め、愛犬や愛猫を病気から守りましょう。

フィラリア予防薬の投薬期間は?

フィラリアの薬を飲み始めるのは蚊の発生1か月後~蚊をみかけなくなって1か月後となります。堺市では5~6月から11~12月頃ですが地域によって投薬期間は異なりますので、獣医師にご相談ください。

フィラリア予防薬の種類は?

フィラリア予防薬の種類には大きく分けて3つあります。

  • ● 飲み薬(錠剤またはチュアブルタイプなど)
  • ● 滴下薬(スポットタイプ)
  • ● 注射薬

どの方法がベストの選択かは、個体によって異なりますので、獣医師とご相談ください。

ノミ・マダニとは?

気温が13℃以上になると、ノミやダニといった寄生虫の活動が活発になってきます。

ノミやダニは、犬や猫に貧血やかゆみを引き起こすだけでなく、人間も襲います。

まれながら、人間が外からそういった寄生虫を持ちこんでしまう事もあり、うちの子は外には出さないからといって、油断はできません。

ノミ・マダニは動物に寄生してから駆除、治療するのは非常に大変かつ時間がかかることもあり、とにかく予防が大切です。

ノミ・マダニ予防の種類は?

代表的な方法として2つ方法があります。

  • ● 飲み薬(錠剤またはチュアブルタイプなど)
  • ● 滴下薬(スポットタイプ)

その子によってどの方法が良いかは異なりますので、獣医師とご相談ください。

不妊手術について

不妊手術をすることで防ぐことが出来る腫瘍や病気が多く存在することがわかっています。そのため、当院としては交配を予定している場合をのぞき、6か月齢~1歳くらいを目安に不妊手術をお勧めしています。(個体差により理想的な時期は多少異なります。)

しかしながらそれは簡単に絶対やったほうが良い、あるいはやらないほうが良いと言い切れるものではありません。

最終的に判断するのは飼い主様です。もし手術にあたって不安な点やわからない点がございましたらお気軽に獣医師にご相談ください。

※手術は基本的に予約制になります。

不妊手術で予防できる病気は?

オスの場合

男性ホルモンに関連して起こる病気や腫瘍は、発生率が格段に落ちるかあるいは発生しません。

例)前立腺肥大・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫・精巣の腫瘍

メスの場合

女性ホルモンに対する暴露と乳腺腫瘍の発生は明らかに相関があります。つまり早期に避妊手術を行う事で乳腺腫瘍の発生率は、明確に低下します。

その他女性ホルモンに関連して起こる病気 例)子宮蓄膿症・卵巣および子宮の腫瘍など

乳腺腫瘍の発生率(犬の場合)

乳腺腫瘍の発生率(猫の場合)

※避妊手術を行った場合の乳腺腫瘍の発生率に関して上記のような報告もあります。

不妊手術について知っておくべきこと(メリット・デメリット)

メリット

  • 不妊手術をすることで、望まない交配を防いだり、発情期のストレスを軽減することが出来ます。
  • 上記の通り手術により予防できる病気あがあります。

デメリット

  • 手術後は、基礎的な代謝が20%ほど低下するといわれており、少し太りやすくなる可能性があります。
  • 全身麻酔の必要があります

より詳しい説明をご希望の方は直接獣医師にご相談ください。

健康診断について

わんちゃん、ねこちゃんの1年間は、人間にすると4~5年に相当します。

わんちゃん、ねこちゃんの6歳が人でいうとおよそ40歳程度になり体調にいろいろと変化が出てくる年齢になります。

当院では、病気の早期発見のためにも1年に一回は検査を受けることをお薦めします。

(フィラリア検査は予防開始前にお薦めします)健康検査は随時受け付けております。血液検査のみであれば診察時間内に行う事ができます。それ以外に心電図、レントゲン検査、エコー検査をご希望される際は、お気軽にお申し付けください。

ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

なぜ定期検診が必要なのか

大切な家族だからこそ、病気の時だけに来院されるよりも、普段から予防ワクチンの接種や、定期的な健康診断をされることをおすすめします。動物は本能的に具合が悪いことを隠して我慢してしまうこともあります。

気付かないうちに進行する病気を見逃さないためにも、定期的な健康診断を受けましょう。「動物病院は病気になってから行く場所」ではなく「病気にならないために行く場所」とお考えください。